バッチテスト1級合格に向けた3つのミッション
スキーの基礎技術を身につけることができた皆さんが、バッチテスト1級の合格に向けてレベルアップするためにはどのようにしたら良いかをお話しします。初めに、1級の受験種目を振り返ってみましょう。受験種目には以下の4種目があります。
種目には基礎パラレルターンとパラレルターンという表現が混在しています。基礎パラレルターンとは、スキー板を平行にして連続して滑る基礎的なターン技術のことをいいます。(初級〜中級者が初めて板を揃えて滑るイメージ。緩中斜面、整地、中速などのやさしい条件で、スキーを平行にしたまま自由自在に滑れるようになることが目標)これに対し、パラレルターンとは、基礎パラレルターンをいかなる状況でも対応できるように洗練させたもののことをいいます。いかなる状況というのは、種目の中にあるように急斜面や不整地で対応させることです。また、総合滑降で斜面変化を含んだバーンでリズムを変化させてスピード感のある滑りをコーディネートすることが求められます。 緩斜面〜中斜面をベースに基礎パラレルターンで基礎技術を身につけていた皆さんは、1級合格をするために基礎パラレルターンをパラレルターンに発展させていることが必要です。
1級合格の判断基準とは?
私がバッチテストのジャッジ(公認スキー検定員)を行うときは、1級受験者に合格点(70点以上)を出すのに平たく言いますと次の2つの条件で判断しています。
✅ 全種目でスピード感が表現できていること
✅ 切り替えから舵取りにかけて左右のスキーが平行に揃っていること
左右に綺麗なターンを描いても、ズレが大き過ぎたり深回りし過ぎてスピード感が足りなくても合格点出ません。また、スピードは出ていますがスキー板を十分にコントロールできず暴走していたり、ターンの切り替え時にスキー板を踏み替えたり、ハの字になっても合格点の70点には達しません。
皆さんは、ここまでプルークボーゲンをベースに基礎パラレルターンができるレベルの技術をもっています。この技術を持っていれば自信を持って「スキーを嗜んでいます」と言えます。ここから1級合格に何が必要かというと、どんな斜面でも楽しく自由に滑る技術が求められます。旨いラーメンに例えます。ドンブリにスープと麺が入っているのが基礎パラレルターンが完成したイメージです。さらに、ラーメンを引き立たせるために拘りのチャーシューなどのトッピングを加えたものが1級スキーヤーのイメージです(かえって複雑?)
「一級レベル?えらいハードル高いやんけ〜💢」と言われる方、安心して下さい。ラーメンの良し悪しは7〜8割がスープと麺で決まっています。プルークボーゲン〜基礎パラレルターンにかけてスキーの基本を身につけてきた貴方たちにとってトッピングを載せる(1級合格のための+α)は、難しいことではありません。何故ならば、スピードを出したときに対応するポジショニングや外足荷重はプルークボーゲンやシュテムターンで身につけています。また小回りで滑る時の素早いスキー操作も横滑りをベースにした基礎パラレルターンで既に身につけているからです。ミッションインポシブルではなくミッションポシブルなのです。
1級合格のために必要な3つのミッションとは?
では、基礎パラレルターンを習得することでスキーの基礎技術を身につけた貴方が1級合格のための+α(スピード感+パラレルターンの精度を上げる)ために、当局より3つのミッションを出します。ミッションをクリアすることで1合格のレベルに限りなく近くなります。それでは、3つのミッションについて当局より指令を出します(ミッションの詳細は今後の記事に掲載)。
https://youtu.be/bcRs1KzzXCE
Misson1 急斜面でも狙い通りのターン孤で滑る
スキー運動で最も重要な要素のひとつにターンのコントロールがあります。自由に大きさと方向とリズムを選んで、スピードをコントロールできれば、楽しく、速く、力強いスキーをすることができるようになります。ここでは、①ターン孤の回し込み ②ターン中の体の傾き ③ターンのリズム ④スピードのコントロール を習得し、基礎パラレルターンからパラレルターンへとスキルを洗練させていきます。
Misson2 どんな斜面でも転ばずに滑り切る
スキーを行う条件はいつも雪上車でハードパックされた好条件ばかりとは限りません。豪雪が降った翌朝の新雪、スキー板のエッジが歯が立たないような青凍りのツルツルなアイスバーン、腰の高さまで抉られたコブ斜面、脚に疲労蓄積や筋肉痛をもたらす春の重たい湿雪、緩斜面だと思って気持ちよく滑っていたら急に落ち込む斜面変化などゲレンデには多くのシーンに遭遇します。ここでは様々な斜面に対応する方法を学びます。あらゆる斜面を克服することで上級者としての達成感を味わいましょう!
Mission3 自由自在にカービングする
バブル期のころはスキー板のサイドカットは現代のカービングスキーのように抉れてなくストレートで真っ直ぐな板でした。スキー板もより長い板を履いたスキーヤーがリスペクトされた時代です。現代は160〜170cmくらいの板が主流ですが、私は当時203cmの板を(無理をして)履いていました(笑)。スキー板は長ければ長い程コントロールは難しくなりますが、柔らかい板を鞭のようにしならせて滑るのがとても楽しかった記憶が残っています。現代のスキーは、サイドカットが抉れて(ラジウスが小さい)スキー板も身長よりも短いカービングスキーが主流です。
カービング(Carving)とは、スキーで雪面を強く捉えて、スピードと進行方向をコントロールすることです。スキーコントロールの基本とも言われています。もともとの意味はスキーのエッジで「雪面を彫り込む」ことです。「速度を推進する」機能だけでなく、「速度を制御」する機能もあります。アルペンスキー競技で用いられるカービングやレールカービングなどは速度推進のカービングの一部です。ここでは、カービングスキーを使用し、カービングで速度の推進と速度の制御を自由自在に行うことが目的です。
当局は諸君が1級を合格するために最善のサポートをする。3つのミッションをクリアして諸君が全員合格できることを期待している。では、検討を祈る💣💣💣
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バッチテストはスキーの上達具合を示すバロメーターです。合格すれば、達成感が得られて自信に繋がります。残念ながら不合格の場合も、自分の技術課題が見つかり次の取り組みを知る事ができますね。バッチテストの検定員を続けてきて、多くの方の合格後の喜ぶ姿、残念で涙を浮かべる姿を見てきました。目標に向かってチャレンジする方々はとても輝いて見えます。
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